🦷小児矯正で歯並びを整えると、将来の矯正は不要になる?
将来を見据えた選択としての小児矯正
前歯のデコボコ、すきっ歯、かみ合わせのズレ、受け口など──。
子どもの歯並びを見て「大丈夫かな…」と気になっていても、
大人になってから本格的な矯正をすればいいと思うかもしれません。
実は 小児矯正を早めに始めることで、
大人になってからの大掛かりな矯正が不要になる、
あるいは大幅に軽く済むことが、複数の研究によってわかっています。
これは単なる「見た目を良くする」だけでなく、
将来の治療負担を回避する“予防的な矯正”として大きな意味を持ちます✨
🗒️大人の矯正と子どもの矯正の大きな違い
大人の矯正は、すでに固まった顎や歯列に対して「歯を動かす」治療です。
歯を並べるスペースが不足している場合、便宜抜歯を伴うケースが少なくなく、
治療期間も平均で2〜3年、場合によってはそれ以上かかることもあります。
これに対して小児矯正(咬合誘導や顎の成長誘導)は
「成長期の顎の骨や筋肉を正しい方向に育てる」アプローチ。
骨の可塑性が高い時期に介入するため、歯列に必要なスペースを自然に確保でき、
無理な移動や抜歯をせずに歯が並びやすくなります。
👉 その結果、永久歯がきれいに並ぶ基盤が整い、
大人になってからの矯正が不要になることも少なくないのです。
小児矯正が将来の矯正を減らす
✅日本矯正歯科学会は、成長期における顎の拡大や誘導が「将来的な抜歯矯正の割合を減らす」ことを示しています。
早期の咬合誘導は、単に見た目を整えるだけでなく「将来の治療を不要にする可能性」があると位置づけられています。
✅American Journal of Orthodontics and Dentofacial Orthopedics(2016)の研究では、
小児矯正で行なっている口呼吸や顎の成長不全を放置すると、成人矯正の治療は複雑化し、
期間が延長する傾向があると報告されています。
✅Angle Orthodontist(2018)の論文では、
早期に歯列や顎の成長を整えた小児群は、
思春期以降に大掛かりな矯正治療を必要とする割合が有意に低下していたとされています。
これらの臨床研究は「早期の対応が将来の負担を軽減する」という裏付けだと考えます☝️
よくある誤解
「矯正は大人になってからでもできるから、急がなくても大丈夫」
確かに成人矯正は可能です。
しかし、成長のチャンスを逃すと、治療は格段に大掛かりになります。
顎が固まった後では自然な成長力を利用できず、抜歯や外科的処置が必要になるケースが増えるのです。
つまり、小児矯正は
「子どものうちにしか使えない自然の力」を最大限に活かす治療であり、
後から取り戻すことはできません。
実際にどのようなメリットがある?
1:将来の本格矯正が不要になる可能性
永久歯が正しく並ぶスペースが確保されるため、成人になってから矯正そのものが不要になることがあります。
2:矯正が必要になっても負担が軽い
仮に成人矯正を行う場合でも、期間が短縮され、抜歯や外科手術のリスクが減少します。
3:自然で無理のない矯正
成長の力を利用しているため、歯を無理に動かす大人の矯正と比べて身体への負担が少ないのも大きな特徴です。
ケーススタディ
小児矯正を行った場合と行わなかった場合
例えば、同じように歯が重なっていた子どもでも──
▶小児矯正を行った場合
顎の成長を促し、スペースを確保することで永久歯は自然に並び、成人矯正は不要に。
▶小児矯正を行わなかった場合
永久歯が生えるとさらに重なり、成人期には抜歯と長期矯正が必要になった。
。。。この差は、数年後には明らかな違いとして表れることが多いです
小児矯正の本当の意味
小児矯正は、ただ今の歯並びを整えるためのものではありません。
「将来の大掛かりな矯正を避けるための予防的治療」であり、
子どもの未来の負担を軽くする投資なのです。
歯並びを整えることは、笑顔を美しくするだけでなく、
大人になってからの治療を不要にするという大きなメリットを持っています。
小児矯正は「今きれいにするため」だけではなく、
「将来の矯正を避けるための予防的治療」でもあります。
子どものうちに正しい成長をサポートすることは、
笑顔と自信を育てるだけでなく、将来の医療的負担をなくす大きなギフトになると
私たちは考えます。
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