小学生までに顔の8割が決まる理由

—— “成長の黄金期”を逃さないために大事なこと

 

子どもの顔つきは“いつ決まるのか”。
「ふーん、遺伝でしょ」と思われがちなこのテーマですが、実はそうではありません。

最新の発育・顎顔面成長学では、

✔ 顔の形の80%は、10歳〜12歳までに決まると言われています。

これはただの比喩ではなく、
骨の成長速度、神経発達、舌の位置、咀嚼筋の発達のタイミングが
“10~12歳までに集中している”という科学的な事実です。

 

顔の成長は遺伝より“環境と成長プロセス”に深く影響されるのです。

 

 

 

 

 

① 顔の骨や脳は“10~12歳でほぼ完成”する

子どもの顔の骨は、大きく分類すると
• 上顎(口蓋・頬骨含む)
• 下顎
• 鼻腔まわり
• 眼窩(目の土台)

これらが「1枚のパズル」のように連動して成長します。

特に重要なのが 上顎。

 

 

上顎はただの“骨”ではありません。

📍 鼻の通り道
📍 舌の居場所
📍 歯が並ぶスペース

これらの“成長センター”です。

顔の真ん中にある骨が上顎骨。

 

そしてこの上顎は、

✔ 10〜12歳までに約80%成長します

特に成長スピードが落ちる10歳以降は、
骨は硬くなり、広げたり前へ伸ばしたりするのが難しくなります。

だからこそ、小児矯正は“小学生まで”が黄金期になるのです。

 

 

 

また、脳の90%も10歳頃で完成します

 

0歳~小学生までは「顔の黄金期」であると同時に、

脳が最もダイナミックに成長する時期です。

 

とくに発育の鍵を握るのが次の3つの領域

■ 前頭葉(判断・姿勢・顎の前方維持)です。

前頭葉は、頭をまっすぐ保ち、顎が前へ落ちないように支える“姿勢の司令塔”。

この機能が未熟だと、
▶ 頭が前に落ちる
▶ 顎が後ろへさがる
▶ 舌が落ちて気道が狭くなる
…という 「顔が細くて後ろに下がるルート」に入りやすくなります。

逆に言えば、
脳の発達がしっかり進むほど、顎は前方へ育つ力が強くなる。

これは、歯科だけでは説明しきれない視点です。

 

 

② 舌の位置が、顔全体の“設計図”になる

顔の成長を決める最大の要素は「舌の位置」。
舌が上顎にピタッと収まっている状態のことを言います。

この舌の位置が、上顎を内側から押し広げ、
鼻腔の成長を促し、
顎を“前へ前へ”と導きます。

逆に…

✘ 舌が下がる

✘ 口がポカンと開く

✘ 口呼吸になる

こうなると、上顎は広がらず、“細い顔、長い顔”になりがち。
そうなると歯が並ぶスペースも不足します。

つまり、歯がガタガタになるということです。

 

これは、
8〜10歳までにほぼ固定されるパターンなので

舌・呼吸・姿勢のトレーニングは、
「顔の成長スイッチ」を入れる作業でもあります。

 

③ ノルアドレナリン(覚醒ホルモン)で“顎が前へ”育つ

顔の成長は骨や筋肉だけでなく、
神経のバランス(自律神経)に深く影響を受けます。

特に重要なのが
ノルアドレナリン(覚醒の神経伝達物質)。

正しい噛み方をすると、
このノルアドレナリンが適度に分泌され、

✔ 姿勢が整う
✔ 顎が前方へ誘導される
✔ 視線が前へ向き、胸郭がひらく
✔ 呼吸が深くなる

この一連のプロセスが、
“横顔の軸”をつくるのです。

小学生以前は、神経の可塑性が非常に高い時期。
だから「噛む→覚醒→姿勢→顎成長」のルートが
最も育ちやすいのもこの時期です。

 

 

④ 現代の子どもほど“顔が育ちにくい”理由

実は、現代の子どもは
10年前、20年前の子より
顔の成長が遅れがちです。

その原因は…
• 柔らかい食事
• 早食い
• 口呼吸の増加
• スマホ姿勢
• 外遊びの減少
• 舌を使わない生活

こうした現代環境は、
成長の黄金期である“小学生までの顔の伸び方”に
マイナスの影響を与えています。

だからこそ、
昔よりも「小児矯正」の必要性が高まっているのです。

 

10歳以前は「脳 × 睡眠 × 顎」が同時に伸びる“奇跡の時期”

 

小学生の間に

• 脳の成長(90%)
• 顎の成長(80%)
• 神経回路の可塑性(最大)
• 睡眠ホルモンの分泌(ピーク)

これらが同時に起こります。

この時期の 呼吸・舌の位置・睡眠の質・噛む力 の影響は、
大人の何倍も大きく、
そのため「顔の形そのもの」を決めてしまうのです。

 

 

⑤ 12歳までにできることは「未来への投資」

小学生までに顔の80%が決まる——
これは“恐怖”ではなく“希望”の情報です。

なぜなら、間に合うことがたくさんあるから。

小児矯正として歯ならびを並べることは
呼吸・体力・集中力・学力まで
全身に波及します。

🌟

現代の子どもは“脳も顔も寝不足で育っている”

骨と脳の発達、睡眠の質を下げ、顎の成長軸を乱す要因を排除することが大切です。

現代の子どもたちは顔が育ちにくい環境に置かれています。

 

✔ 小児矯正は「歯を美しく並べる治療」だけではありません。

もちろんそれは大事なことですが、

脳と睡眠まで含めた“成長の最適化”であると私たちは見据えています。

 

小学生までの過ごし方が、
10年後のお子さまの横顔・呼吸・自己肯定感まで変えていく

と言っても過言ではありません。

 

Konohaこどもの歯ならびクリニックは、
歯を動かすのではなく
成長の軸を整える矯正を大切にしています⭐️

 

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