いびきは子供の成長に潜むリスクが隠れている

上顎発育不足が引き起こす未来の健康問題とは?

 

こんにちは😊

福岡市の小児矯正専門クリニック

Konohaこどもの歯ならびクリニック学研都市です🦷

 

以前のブログで上顎の骨について書きましたが、

今回はその上顎の発育不全により起こるかもしれない、イビキ、睡眠時無呼吸症候群についてのお話です。

 

前回の記事参照

▷▶︎▷上顎(うわあご)ってどこ?矯正にはかかせない上顎の骨の発達と歯並びの関係

 

子供の〝イビキ〟が気になる親御さんは多いと思いますが、

いびきはただの睡眠時の「音」ではなく、口腔や全身の健康に深い影響を及ぼすことがあります。

また、いびきと歯並びには密接な関係があり、実は早期に対処することが重要です!

おさらいや補足をしながら、お話していきます。

 

 

 

子供のいびきと歯並びの関係

 

1. 口呼吸と歯並び

いびきをかく子供の多くは、口呼吸が習慣化していることが一般的です。

本来、呼吸は鼻で行うべきですが、何らかの理由で口呼吸が定着すると、舌の位置や口腔内の筋肉のバランスが崩れ、歯並びに悪影響を与えます。

 

鼻呼吸についての関連記事

▷▶︎▷お子さん、鼻呼吸をしていますか?口呼吸のデメリットと子供と歯並びの影響について

 

特に、口を開けたまま眠ることで、上顎の骨が発育不全になる可能性があります。

上顎の発育が不十分だと、歯が正しい位置に並ぶためのスペースが確保されず、歯列不正(歯が重なって生える、出っ歯になるなど)が生じてしまうことも。

 

また、口呼吸による乾燥は口腔内の健康にも悪影響を与え、虫歯や歯周病のリスクも高まります。

 

 

2. いびきと上顎の成長不全

 

つまり、いびきをかく子供は、上顎の成長が十分でない場合があります。

 

上顎の成長が遅れると、

気道が狭くなる⇒呼吸がしにくくなる⇒いびきが発生しやすくなる

という悪循環を起こし、

睡眠中の酸素供給が不十分になり、成長ホルモンの分泌にも悪影響を及ぼすことがあります。

さらに、顔の骨の成長ピークは幼少期に終わってしまうことが多いので、早期の治療が必要です。

 

 

 

3. いびきによる歯並びへの悪影響の具体例

 

交叉咬合(噛み合わせがずれる)

上顎の幅が狭くなると、上下の歯が噛み合わなくなることがあります。

 

開咬(前歯が噛み合わない状態)

口呼吸をすることで舌の位置が低くなり、前歯が開いた状態で歯が並ぶことがあります。

 

出っ歯(上顎前突)

口呼吸により舌の位置が適切でなくなるため、上の前歯が前に突出することが多くなります。

 

4. 早期治療の重要性

早期の矯正治療により、いびきや呼吸障害を軽減し、歯並びを正すことが可能です。

 

なぜなら、イビキの原因かもしれない気道確保の成長は幼少期が鍵となっているからです。

そして、いびきは単なる睡眠時の症状ではありません。

 

 

 

イビキの原因になる上顎の発育不足が気道確保の影響に

 

上顎の発育不足は、イビキ、歯並びや顔の見た目に影響を与えるだけではありません。

特に睡眠中に呼吸が妨げられる原因となり、以下のような問題が発生します。

 

 

1. 睡眠時無呼吸症候群 (SAS)

 

上顎が正常に成長しないと、口腔内が狭くなり、舌が気道を圧迫する可能性があります。

そうすると、

睡眠時無呼吸症候群 (SAS) など、深刻な健康問題を引き起こす原因となることがあります。

つまり、

 

幼少期の時期に上顎がきちんと発育していない

⇒気道が狭くなる

⇒睡眠中に呼吸が一時的に止まる「無呼吸」状態

が繰り返されることがあります。

 

ある研究では、睡眠時無呼吸症候群を持つ子供の多くが、上顎の発育不足による気道の狭窄を伴っていることが報告されています。

 

さらに、睡眠時無呼吸症候群SASは、頻繁な呼吸停止によって

酸素不足が生じ、身体の機能に深刻な影響を及ぼします。

 

これが持続すると、

・心血管系疾患のリスクが高まる

・日中の眠気や集中力の低下

など、生活の質に悪影響を与えます。

特に子供の発達段階において、呼吸機能に悪影響を及ぼす可能性が高いことがわかっています。

 

出典

1.「小児睡眠時無呼吸症候群と歯列不正の関係」

2.「気道の狭窄と上顎発育」

 

2、注意欠陥多動性障害(ADHD)

 

また、他にも注意したいのが、注意欠陥多動性障害(ADHD)の発症リスクです。

実は、上顎の発育不足が注意欠陥多動性障害(ADHD)との関連性も指摘されています。

ADHDとは、

・集中力の低下

・衝動的な行動

・過度の活動

などを特徴とする神経発達障害といわれるものです。

 

最近の研究では、睡眠時無呼吸症候群(SAS)がADHDのような注意障害を悪化させることが示されています。

 

幼少期における不十分な呼吸や酸素不足は、脳の発達に悪影響を及ぼすことが分かっています。

 

気道の狭窄が

睡眠時無呼吸症候群SASを引き起こすと…

⇒結果として十分な睡眠が取れない状態が続く

⇒日中の集中力や記憶力に影響を与える

これがADHDと似た症状を引き起こす可能性があります。

 

また、SASを治療することで、これらの症状が改善されるケースも報告されており、

上顎の発育不足がどれほど重要な要因であるかがわかります。

 

出典

3.「ADHDと睡眠時無呼吸症候群の関連性」

4.「小児ADHDと睡眠呼吸障害」

 

集中力の低下や学業成績への影響

 

睡眠時無呼吸やいびきが続くと、夜間に十分な睡眠が取れなくなり、日中の集中力の低下や疲労感が増します。

つまり子供の学業成績や日常生活において影響が出る可能性が高まるということです。

上顎の発育不足による気道狭窄が、これらの問題の根本原因であることが多いことも分かりつつあります。

 

治療法と予防策

上顎の発育不足が気道に影響を及ぼす場合、早期の矯正治療が有効です。

特に、小児矯正は幼少期にピークを迎える上顎の成長を促進し、気道を広げるためのアプローチが可能です。

以下のような治療法があげられます。

 

1. 上顎拡大装置

上顎が狭い場合、拡大装置を使用して上顎を広げることが効果的です。

この治療は、気道を広げるだけでなく、歯並びや顎のバランスを改善する効果もあります。

特に成長期の子供には、筋肉や顎の骨が柔軟であるため、拡大装置が比較的、効率よく行えます。

 

2. マイオブレース (Myobrace)

マイオブレースは、上顎の正常な発育をサポートし、舌の正しい位置や鼻呼吸を促す治療法として注目されています。

この装置は、上顎の発育不足に伴う気道の問題を改善するための効果的なアプローチの一つです。

使用することで、口呼吸を鼻呼吸に矯正し、舌の正しい位置を習慣づけることができます 。

 

3. 早期介入と生活習慣の改善

上顎の発育不足を予防するためには、早期の介入が重要です。

子供のうちに矯正治療を行うことで、気道の狭窄やそれに伴う問題を未然に防ぐことができます。

また、日常生活の中で、鼻呼吸を促すための意識的な習慣作りや、姿勢の改善、食事の際にしっかりと咀嚼することも大切です。

 

 

子供の成長に合わせた適切な治療とケアを行うことが、健康な成長に繋がります。

上記のような内容を踏まえ、上顎の発育不足に伴う気道の問題に対して適切な対処を行い、子供の健やかな成長をサポートしましょう。

 

 

Konohaこどもの歯ならびクリニックでは

マイオブレース小児矯正を取り入れています🦷

 

マイオブレースの矯正装置は、ただ単に歯並びを良くするだけではありません。

 

子供の口腔内の成長を促し、歯並びだけでなく、呼吸や嚥下機能 (飲み込む力)を維持したり、

気道を確保し、睡眠時無呼吸症候群(SAS)やその合併症の予防に期待できます。

 

早期に上顎の発育を正しく導き、歯や顔のバランスを自然に整えることができると、将来的な治療の必要性が大幅に減少します。

また、予防的なアプローチは、

子供たちの成長過程での複雑な矯正治療や抜歯の必要性が少なくなる可能性があります。

 

マイオブレースは、ワイヤーやブラケットを使わないため、(マウスピース型矯正装置) 見た目や装置による違和感が少なく、取り外しできるため、痛みが少ないのが特徴です。

特に小児矯正において、痛みや外見に敏感な子供たちにも受け入れやすい治療法となっています。

 

 

気道の改善は、マイオブレースの大きな利点です。

気道が広がることで、鼻呼吸が促進され、酸素供給が改善します。

これにより、子供たちはイビキの軽減だったり、質の良い睡眠を確保できることが可能です。

集中力や体力の向上にもつながります。

気道の改善は、将来的な睡眠時無呼吸症候群のリスク低減にも貢献します。

 

こどもの歯並びやイビキ、お口があいてるなーと気になったら

それは子供の将来の健康を守るチャンスかもしれません。

Konohaこどもの歯ならびクリニック学研都市では
矯正相談無料で行っています🦷

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