こんにちは☺️

福岡市の小児矯正専門クリニック、Konohaこどもの歯ならびクリニック学研都市です。

今回は鼻呼吸と歯並びについての関係を少しお話していきます。

 

現代、不自然な環境によりストレスが知らぬ間に増え、、、
お腹でゆっくり鼻呼吸、意識していますか?

胸で荒い口呼吸をしていませんか?

 

 

健康の基本は鼻呼吸

 

実は多くの子供たちが口呼吸をしていると言われています。

鼻は息をする器官。

口は食事して、言葉を話す器官です。

人間はコミュニケーションとして言葉を話すうちに口呼吸もできるようになったそうです。

 

 

子供の歯並びや口腔健康に大きな影響を与える「鼻呼吸」

 

1. 鼻呼吸と歯並びの密接な関係

 

鼻呼吸は、呼吸器系にとって自然で健康的な方法です。

鼻呼吸をしている時、空気が鼻腔を通り、浄化され温められてから肺に入ります。

この過程が、体に最も優しい呼吸法です。

特に子供の発育期において、鼻呼吸は歯並びや顎の発達に大きな影響を与えます

 

なぜ鼻呼吸が歯並びに影響を与えるのでしょうか?

 

これは、鼻呼吸が口の中の筋肉の働きに大きく関わっているためです。

鼻呼吸をしている時、舌は自然と上顎に適切に配置され、上下の歯に対する適切な圧力を与えます。

この舌の正しい位置は、歯の正しい位置を保ち、顎の成長をサポートします。

 

一方、口呼吸をしていると、舌が下がり、上顎に適切な圧力がかからなくなり、歯が前に出たり、乱れた歯列を形成しやすくなります。

また、口呼吸は顔全体の骨格にも影響を与えることがあり、顔が縦に長くなったり、顎が狭くなることがあるのです。

 

2. 口呼吸が引き起こす歯並びの問題とは

 

口呼吸が歯並びに悪影響を及ぼす主な要因は以下の通りです。

(1) 舌の位置の異常

前述のように、鼻呼吸をしている時、舌は上顎に自然に収まります。

これが上顎の広がりと正しい歯列形成を助けるのですが、口呼吸が続くと舌が下に落ちてしまいます。

これにより、上顎に十分な発育圧力がかからず、結果として狭い上顎や歯列不正が生じます。

 

(2) 口腔筋肉の弱化

口呼吸をする子供は、唇や頬の筋肉が弱くなりがちです。唇が常に開いているため、口周りの筋肉が緩んでしまい、歯を支える力が弱くなります。

この結果、前歯が前に出たり、歯並びが乱れることが起こります。

 

(3) 顎の発育不全

口呼吸の子供は、顎が十分に発達しないことが多いです。特に上顎が狭くなりやすく、顎が後退することで、いわゆる「出っ歯」や「受け口」、歯が生えるスペースがなくガタガタになってしまったり、などの不正咬合が発生します。

 

(4) 口腔内乾燥による虫歯リスクの増加

 

口呼吸をすると口の中が乾燥しやすくなります。

唾液には、細菌の繁殖を抑える働きや、食べ物の残りかすを洗い流す効果があるため、唾液の不足は虫歯や歯周病のリスクを高めます。

 

3. 鼻呼吸の重要性と早期の対策

 

鼻呼吸が歯並びに与える影響を理解したうえで、正しい鼻呼吸を維持することの重要性について考える必要があります。

特に子供の場合、早期に口呼吸を改善することで、歯並びや顎の成長に良い影響を与えることができます。

 

(1) 舌のトレーニング

鼻呼吸に戻すためには、まず舌の正しい位置を取り戻すことが重要です。舌の位置トレーニングを行い、舌が上顎にしっかりと触れている状態を意識させることで、自然と鼻呼吸に戻ることができます。

また、舌を使った嚥下(飲み込み)トレーニングも効果的です。

 

(2) 矯正治療の必要性

口呼吸が原因で歯並びが乱れている場合、矯正治療が必要になることがあります。例えば、マウスピース型矯正装置(マイオブレースなど)や、顎を広げるための床矯正などが考えられます。

これにより、歯並びの改善だけでなく、鼻呼吸の促進が期待できます。

 

(3) 習慣の改善

口呼吸の原因として、アレルギーや鼻づまりなどが考えられます。

これらの症状がある場合、まずは耳鼻科を受診し、鼻の通りを良くする治療を行うことが重要です。その後、小児矯正を行うと、根本的改善が見込めます。

また、睡眠時の口呼吸対策として、口にテープを貼る「口閉じテープ」なども有効です。

 

4. 甘く見ると怖い口呼吸が及ぼす健康リスク

 

口呼吸は歯並びだけでなく、全身の健康にも影響を与えます。

例えば、口呼吸をしている子供は、睡眠時にいびきをかいたり、睡眠時無呼吸症候群を引き起こすリスクが高まります。

これにより、十分な睡眠が取れず、集中力の低下や疲れやすさなどが現れることがあります。

 

また、口呼吸が続くことで、免疫力が低下し、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなることも報告されています。

鼻呼吸は、空気中の細菌やウイルスをフィルターのように除去する役割を果たしているため、鼻呼吸を保つことが重要です。

 

 

 

将来の歯並びや様々な健康リスクを抱え口呼吸を続ける子供たち

 

鼻呼吸と歯並びには、密接な関係があることが分かりました。

口呼吸が続くと、歯並びが悪くなり、顎の発育にも悪影響を及ぼします。

また、歯並びの乱れは見た目だけでなく、噛み合わせの悪さが食事や発音にも影響を与え、全体的な生活の質を低下させる恐れがあります。

 

逆に、鼻呼吸を維持することで、歯並びや顎の成長を健康的に保つことができ、全身の健康にも良い影響を与えます。

特に成長期の子供にとって、早期に口呼吸の改善を行うことは、将来的な歯列不正の予防や健康維持に繋がります。

 

こどもの口呼吸に気づいたら

まずは耳鼻科を受診し、アレルギーや鼻づまりの治療を行うことが重要です。

そして、小児矯正で日常生活での舌の位置や呼吸法を意識する習慣をつけるようにトレーニングすることで、自然と鼻呼吸ができるようになります。

 

早期治療の大切さ

子どものうちからの早期治療を逃すと、

矯正治療がさらに複雑で高額になる可能性が高まります。

正しい呼吸を習得し、健康的な歯並びを維持するための取り組みを早めに始めることが大切です。

 

当院は子どもの歯並びと口腔機能を改善する矯正治療を行っています。

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参照

1.日本小児歯科学会

鼻呼吸が歯の正しい発育に及ぼす影響について、多くの研究が行われており、特に舌の位置や口腔筋肉のバランスが顎や歯列に与える影響について詳述されています。鼻呼吸を促すことが不正咬合を予防する手段として有効とされています。

2.The Angle Orthodontist Journal

この学術誌では、口呼吸が歯列不正と顔面骨格の発達に及ぼす影響について、広範な研究を発表しています。特に、長期的な口呼吸が歯列に与える悪影響を詳しく解説しています。

The Angle Orthodontist

3.Journal of Clinical Pediatric Dentistry

鼻呼吸の重要性と口呼吸が歯並びに与える影響についての研究を提供しており、早期介入の必要性についても言及しています。鼻呼吸が歯列の健全な発育に寄与することが臨床データで示されています。

Journal of Clinical Pediatric Dentistry

 

 

深呼吸や胸式呼吸でなく、

鼻呼吸は腹式呼吸です。

ぜひお口を閉じて、お腹を使って鼻呼吸をしましょう👃

 

 

Konohaこどもの歯ならびクリニックでは鼻呼吸のトレーニングも行っています。

興味のある方は是非一度、お話を聞きにお越しください✨

 

こどもの歯ならびの無料相談、行っています🦷

 

 

 

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